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はらから研修会(報告)

  ロクファーム・アタラタを見学しました。  

去る2月23日(日)、本年度最後のはらから研修会で、名取市にある「ロクファーム・アタラタ」さんに見学(食事)会に行ってきました。前の週に予定していたものが、大雪のため1週間延期しての実施でした。

「アタラタ」は東日本大震災の時に、被災して職を失った方々や、障害者の方が地域で働けるようにと、東北6県の社長さんたちが力を合わせ立ち上げた「東北復興プロジェクト」が事業主体となって昨年9月にオープンしました。そばレストラン「焔蔵(えんぞう)」とレストラン「アタラタ・マルシェ」、パン工房「ル・タン・リッシュ」、それにコミュニティスペースである「ロクスタジオ(キッチン)」で構成された複合施設の総称が「ロクファーム・アタラタ」です。

船岡からバスで名取に到着。20名のはらから会員のみなさんが参加しました。建物を見て、まず圧倒されました。大きな建物が4棟ならび、緑の植えられた前庭と相まって、壮観な風景でした。研修会当日は、「アタラタ」を会場に地域のイベントが行われていて、大変にぎわっていました。

はらからの研修会一行は、最初にアタラタの従業員の方に「アタラタ」設立までの経緯と運営の方針、などを伺いました。「アタラタ」では障害のある方を40名雇用する計画で、現在30名の方が働いているそうです。一般の従業員の方は56名で、アタラタで働く障害のある方は「クルー」と呼ばれています。これはみんながひとつの船に乗る乗組員だという思いからです。

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アタラタクルーのお話を聞く研修会一行

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アタラタの象徴でもある「ル・タン・リッシュ」の石釜

障害のある方々の仕事は、付帯する畑での農作業(種付けから収穫まで)、イベント準備、ベンチなどの製作。パン工房での粉の計量や卵割りなどの下準備、レジなどの会計、レストラン厨房での皿洗いや調理の盛り付け、ゆで卵の殻むき、そばレストランでの製粉作業などでした。まかせられる仕事の量によって時給がアップしていく仕組みで、適材適所の配置とも相まって、それぞれの障害に応じたポジションで、みなさん生き生きと働いておられました。

そばレストランで製粉作業にあたっている従業員の方は、最初は仕事に対してやる気がなく、ダラダラと働いていたそうです。製粉作業という難しい仕事に配属になったことで、その仕事のおもしろさに惹かれ、集中して取り組むようになったそうです。はらからの施設でもよく言われる「仕事の質と量が大事。」ということそのままを表すお話しだと感じました。

見学後は、お楽しみのビュッフェ&レストランでの食事会です。ビュッフェは惣菜、サラダ、デザート、ドリンクがおかわり自由で種類も多く、目移りして困ってしまいました・・・。カレーやパスタ、オムライスなどのメインディッシュがくる前に、「おなかいっぱい。」な人もいました。食事後はパン工房でおみやげのパンを買って帰途につきました。

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ふわふわのオムライスが美味しいかったです~!

今回参加された会員の方からは、「そばの実からそば粉を作るところをみれてよかった。」「一人一人の能力に合わせて仕事をさせてくれるというところに感激しました。」「働いている人が障害者かどうか区別できなかったが、みな一緒に働けるのがいいなと思った。」「食事が豪華で、パスタとオムライスが美味しかった。昨年の9月にオープンしたばかりと聞いたが、安定した雰囲気がありよかった。」などの感想が聞かれました。

「アタラタ」のみなさんありがとうございました。ご参加のみなさんお疲れさまでした。

 

(事務局)

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