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イベント・研修情報

はらから福祉会より新年のご挨拶

takeda-2014

 

 

平成26年 はらからの展望

 はらから福祉会 理事長 武田 元

 
 明けましておめでとうございます。平成26年の幕開けです。
 
本年の課題、それはひとえに利用者の仕事の質と量及び賃金を保障するための事業を確立することです。昨年までの取り組みで何とか8事業所の核となる事業が見えてきました。昭和58年のはらから共同作業所開所以来、試行錯誤を繰り返してきた結果だと思います。この間の事業の変遷から考えてみたいと思います。
 
 第1期は陶器づくりを主とした時期です。はらからが取り組んだ最初の事業は陶器づくりです。昭和58年当時の船岡養護学校教職員有志が中心になって開所したはらから共同作業所での仕事です。陶器づくりを選んだのは①賞味期限が長い、②原料は失敗しても何度でも使える、③設備投資が少なくて済む等でした。今から考えれば恥ずかしい限りですが、このような状態からスタートしました。昭和58年から平成4年まで3か所の小規模作業所を立ち上げましたが全て陶器づくりでした。
 
 しかし、限界がありました。陶器は壊れない限り同じものを同じ人が買ってくれないからです。販売はイベントや記念品頼りになりました。この弱点を補うため力を入れたのが商品仕入れ販売です。思いつくものは何でも仕入れて販売しました。結果としてこのことがはらからの売る力を育て新商品開発につながりました。生みの苦しみの10数年でした。
 
  所在地 開   所   時 途中の取り組み 現      在
1 柴田町
陶 器
(昭和58年)
商品仕入れ
販売、惣菜
レトルト
パン
2 丸森町
陶器、野菜
(平成2年)
惣 菜 かりんとう
3 登米市
陶 器
(平成4年)
豆腐、菓子
油麩
油揚げ
 
 第2期は豆腐づくりを主とした時期です。平成5年はらからとして初めての食品加工事業に取り組みました。ざおう共同作業所の豆腐作りです。「とうき」から「とうふ」へ、「き」を「ふ」へ変えるのに10年かかりました。利用者への仕事の質と量及び賃金保障のために必用なのは、賞味期限が長いことや設備に資金がかからないこと等、やり易いこととは何の関係もないこと、むしろ一見困難と思えることを解決することが必要なのだと気づくための期間だったのだと思います。
 
 しかし、ここでも大きな失敗をしました。蔵王での豆腐作りは至極順調でした。賞味期限は短く(製造日を入れて5日間)、ちょっと油断すると失敗する豆腐づくりでしたが、味の評判はよく売り上げも利用者賃金も右肩上がりで伸びていきました。この順調さは豆腐が持っている力だと思いました。そこで新たに開所する事業所の商品として迷わず豆腐を選びました。地域も離れており競合することはないと考えたからです。誤算でした。大きな誤算でした。二匹目のドジョウはいませんでした。蔵王町以外の事業所は全て豆腐作りから撤退しました。ここでも大きな教訓を得ました。少なくとも私たちがつくる商品は地域の風土や気候、産業構造、事業所を取り巻く環境、そして人間関係等の総合的な関係から生み出されてくるものだということを痛感させられました。
 
    開   所   時 途中の取り組み 現      在
4 蔵王町
豆腐、パン
(平成5年)
油揚げ 豆腐
5 村田町 油揚げ  
油揚げ
 
6 村田町
下請け
(平成14年)
パン リサイクル
7 亘理町
豆腐、惣菜
(平成17年)
カット野菜
水産加工
牛タン
8 七ヶ浜町
豆腐、レストラン
(平成19年)
 
惣菜(水産物)
ラーメン店
 
 第3期は現在です。はらからがスタートして30年が過ぎました。社会福祉法人はらから福祉会が認可されてから15年を超えました。この歩みの中にこそ、未来へ向かう方向性があります。その基本は、お客さんが何を求めているのか、いわゆる「プロダクトアウト」から「マーケットイン」への転換です。その1例が「陶器づくり」から「豆腐作り」への転換でした。陶器販売に苦労して、当座の資金稼ぎに始めた土曜市で毎週着実に売上を伸ばしている豆腐を見たのがヒントになりました。お客さんが求めているものをつくる。正につくったものをどう売るかからの一大転換でした。
 
 第2例は量産です。レトルトや牛タン、パン等の例です。福祉事業所の強みは人数と物的環境です。少ない数からある程度の規模までの生産に対応できます。パンの学校給食への米粉パンはそのいい例です。レトルト加工は500食から可能にしました。牛タン加工は月産2000万円の加工を実現しました。
 第3例は、地元産業との連携です。震災で被害が大きかった水産業との連携を模索しています。商品の共同開発から共同販売です。
ゴールは遠い、しかし見えつつある。そのゴールを確かなものにする、そんな一年にしたいと思います。
 
 本年もよろしくお願いいたします。
 
 

カテゴリ:未分類 2014/01/01

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